ブラックリストのドナルド・レスラーとサマール・ナヴァービが肉体関係!の展開にファンは怒り心頭だけど・・・(シーズン3第7話)

ブラックリストのファンサイトに、面白い記事があったので翻訳します。
アーロン・パターソンさんという方の記事です。

このブログでは、『ブラックリスト』に登場する英語フレーズの解説、詳しいあらすじ、次回エピソードの予告を紹介しています。
関連記事やほかのエピソードの記事もご覧ください!
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Photos:NBC

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みなさん、私が何を言いたいかおわかりですよね?
サマールの弟はザル・ビン・ハッサンというテロリストであり、サマールは彼の運命についてあり得ない選択をしました。

彼女は非常に重い選択をしたのです。
幸運なことに、サマールにはレスラーという信頼できる同僚がいて、彼が癒しになったのだけど、場当たり的でショッキングな結末が待っていました。

いったい何が起こったのでしょうか?あどけない眼をしたボーイスカウトのドナルド・レスラーが、アラムの恋人(と思われる)サマールとくっついたなんて。
インターネットは炎上し、ファンは熱狂し、怒り狂っています。

「レスラーはリズを愛してるのに。アラムは、サマールにはできすぎた良い人なのに。サマールはこんなことをするはずない。このエピソード全体が、彼女のキャラクターに合ってない!」ってね。

わー、インターネットが遅くなってる・・・。落ち着いて、このエピソードについてじっくり考えてみましょう。

私は、ブラックリストのシーズン1第1話からのファンです。
ですから、このドラマのことは本当によく分かっているつもりだし、みなさんと同様にブラックリストが大好きで、登場キャラも大好き。

みなさんとの違いといえば、今回のエピソードのひねりが気に入ったという点でしょうか。
サマールは、ジェームズ・スペイダーに弟を託す(つまり死の宣告)という過酷な選択をしました。これは重要なポイントなのですが、それよりも私はこの「ひねり」が気になったのです。

制作担当のジョン・ボーケンキャンプ率いる脚本チームが、我々ファンが愛してやまないキャラ2人をくっつけてしまったことに、ファンは怒り狂っています。
だって、この2人がくっつくなんて間違っているでしょう?
もちろんファンは、シーズン3でサマールとレスラーのベッドシーンを期待していたわけだけど、それぞれ別の人とのベッドシーンであって、この2人ではないのです。

ところが残念ながら私は、ファンの中では少数派のようです。
インターネットのコメントやツイッターには、ファンの不平不満が溢れていましたねぇ。

でも、これがブラックリストでしょう?
そもそもこのドラマのファンが大勢いるのは、こうしたどんでん返しがあるからです。
みんなびっくりしたいんですよね?
ですから、脚本チームがこのような展開にした理由も、キャラの行動も理解できるのです。

 

では、ファンの皆さんのコメントの中で、一番多かったものを3つまとめます。

1. 「レスラーが愛しているのはリズ!」

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「レスラーはリズが大好きなのだから、サマールとは絶対に肉体関係にならない」と信じているファンは大勢います。

レスラーはリズのことが好きなのか?もちろんそうでしょう。

そして、レスラーは傷ついているのです。

最初レスラーは、リズの「白馬の騎士」になり、リズを守って法的に容疑を晴らすヒーローになりたいと思っていました。
ところが、クーパーがトムと協力していることを知ると、高潔で模範的な考えに戻ってしまった。

レスラーは傷ついているんです。軽率なことをしてしまうほどに。

これは昼メロ的なストーリー展開ではありません。人生ってこういうものです。
レスラーが蹴っ飛ばしたゴーレム人形のように。

2.「サマールはアラムの恋人!」

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我々ファンはみんなそう思っているけど、付き合っているのでしょうか?

すごく仲が良いけど肉体関係のない男女の友達っていますよね?
アラムとサマールがそうだとは限らないけど、2人がまだ親密な関係でないのであれば、誰と寝ようがサマールの勝手なのです。

アラムの家の冷蔵庫には、笑っている2人の写真が貼ってあったけど、単なる友情の証、という可能性もあります。

サマールとアラムの関係はこれまでのエピソードにも登場してきました。
ニンジンをぶら下げられた馬のように、我々ファンは期待したわけだけど、プラトニックな関係を超えることはありませんでしたよね。

3.「このエピソードはサマールのキャラに合ってない!」

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この意見は馬鹿馬鹿しいですね。
弟をレッドに渡したことは、サマールが他人ではなく自分自身の「正しさ」に従って行動する人物であることを示しています。
サマールは、何年も前に弟を失いました。生きていると知って喜んだのもつかの間、彼女自身がずっと追い続けていたテロリストだと判明します。

サマールには3つの選択肢があったのです。弟を助けるか(罪のない人々がさらに死ぬことになる)、アメリカ政府に渡すか(長期にわたって拷問され情報を引き出される)、レッドに渡すか(苦しまずに殺され、さらにリズを助けられる)。

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サマールの「正しさ」を考えれば、彼女が選んだ方法はキャラ通りだと言えるでしょう。

では、レスラーと寝たことは?
これも、キャラに合っていないとは言えません。
サマールはこれまで同僚と恋愛関係になったことがあるわけだし、彼女は権力を持つ男性が好きみたいだし(モサドのシュールはチームのリーダーで、レスラーもリーダー)。

アラムはサマールにぞっこんで愛すべき人ですが、サマールが男性に求める「強さ」は持ち合わせていません。ここが重要でしょう。

サマールがレスラーを気遣う場面が結構あったのですが、こういう展開だったのですね。
もちろん、パートナーとしての信頼感もあっただろうし、ずっと行動を伴にする過程で、彼女自身が気付かない感情が芽生えていたのかもしれません。

サマールだって気弱になることがあるし、誰かに頼りたい気分のときもあります。

怒っているファンの皆さん、ちょっと深呼吸して考えてみましょう。
ドラマのキャラは、私たちと変わりません。完璧ではないんです。

脚本チームを信頼し、これからの行方を楽しみにしましょう。
万が一脚本が面白くない展開になったとしたら、庭のゴーレム人形が黙ってないでしょうね(笑)

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ちょっとした感想

私も、予告を見たときは「ありえなーい!」と思ったけど、エピソードを観た後は、なんだか納得なのです。
そして、レスラーとサマールの大きな悲しみを感じました。

 

アーロンさんが記事で言っているように、サマールはとっても傷ついたんですよね。
弟と再会し、「弟がいるから」と捜査に参加しない場面がありました。本当に嬉しくて、2度と離れたくない、というサマールの気持ちがよく出ていましたよね。
でも、サマールは弟に裏切られ、仲間を殺された。
ベストの選択であったにしろ、サマールが弟を殺したわけです。

レスラーも、かつてのパートナーに裏切られ、婚約者のオードリーを殺されています。
しかも、クーパーの家にトムがいるし。
唯一の拠り所である仕事も、なーんかうまくいかないわけです。

2人は、同じような経験をしたんですよね。
お互いに、「この人は同じ痛みを知っているんだ」と気付いたんだと思うんです。

だから、こういう展開になるのもわかる気がするなぁ。

お互いに異性として惹かれたというよりは(というか、たぶんそれはないでしょう・・・)、同じ痛みを理解する同志として、あのときはお互いが必要だったのだと思います。
たとえ、寝たところで悲しみが癒されるわけじゃないとはわかっていても・・・。

 

『ブラックリスト』に関する記事一覧はこちら:

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