「ブラックリスト」の制作総指揮、ジョン・ボーケンキャンプとのインタビュー:ジェームズ・スペイダーの秘話

米国のブラックリストファンサイトを運営するスザンヌ・パターソンさんが、なんと「ブラックリスト」の制作総指揮を務めるジョン・ボーケンキャンプ氏とのインタビューに成功しています!
楽しく訳しましたので、精度は完全ではないかもしれない点をご了承ください。
*** ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
このブログでは、『ブラックリスト』に登場する英語フレーズの解説、詳しいあらすじ、次回エピソードのあらすじ推測を紹介しています。
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(Photo: NBC)
ジョン・ボーケンキャンプ氏の名前は、「ブラックリスト」のエピソードが始まるときに画面にちらっと表示されますね。
ジョンは、レイモンド・レディントン役にジェームズ・スペイダーを抜擢した天才なのです。
ミスター・キャプランなどの面白いサブキャラを生み出したクリエイターでもありますよね。
今日は、ジョンのインタビューをお届けします。
彼にとっては、何度も同じ質問をされているかもしれませんが・・・。
では、インタビューの始まりです。
レイモンド・レディントン役については、当初はジェームズ・スペイダーを考えていなかったそうですね?
ジェームズ・スペイダーのレディントンという役作りに対する姿勢に感銘を受けて、彼を抜擢したそうですが。
レディントンとしてのジェームス・スペイイダーはどうですか?
そりゃもう、大満足だよ。レディントン役には複数の俳優にアプローチしていたんだけど、ジェームズ・スペイダーが最初にオファーに応じてくれたんだ。
22もエピソードがあるわけだから、役者としては覚悟がいる仕事なのだけど、彼は受けてくれた。
ジェームズ・スペイダーは、役作りの上でオリジナルの脚本にいろいろ付け加えたと思うのですが、特に何かありますか?
レディントンという役作りには、本当にいろんな要素を付け加えてくれたよ。
質問攻めにされたし、特にエキセントリックな要素がいろいろ加わった。
オリジナルの脚本では、ゲイリー・オールドマンって感じのキャラクターだったんだ。
それから、ワードローブは2種類。タキシードか、もう少しラフな感じ、と言ってきた。
なんといっても、レディントンはオリジナルの脚本よりユーモアに溢れた人物になったね。
今となっては、ジェームズ・スペイダー以外には考えられませんけどね。
その通り。ボクもだよ。
三大ネットワークの1つであるNBCにドラマを売り込むプロセスについて簡単に伺いたいのですが。「ブラックリスト」の売り込みにはどのくらいの時間がかかりましたか?
長いいきさつがあるんだよ 。
「ブラックリスト」は失敗から生まれたドラマなんだ。実は、最初にNBCに売り込んだパイロット(第1話)は別の脚本だったんだ。
NBCには却下されたんだけど、別のものを書けないかと打診された。
だから別のを書いた。
他のネットワークにもアプローチしたけど、全部だめだった。
NBCだけだったんだよ。
失敗から生まれたとはいえ、今はものすごい人気の番組になりましたよね。心底どっぷりハマってるファンはたくさんいますよ。そういうファン達とオンラインで意見交換したり、とてもクールですよ。
ソーシャルメディアはすごいよね。
ファンの皆さんの熱中ぶりには驚くよ。特に、彼らが展開するセオリーと微細な部分へのこだわりがね。
脚本に関する意見やキャラの好き嫌いなんかがとても役に立つね。
デンベを演じるハイシャム・トーフィークは、最初1話しか出演していませんでしたが、今はレギュラーですよね。
デンベがシーズン1で言葉を発したのはひと言だけ。
でも、ファンの評価が高かったんだ。
デンベがリズのアパートにいて、「壁のペンキの色はなに?」って聞くだよ。リズは「シカゴスカイラインよ」って答える。
デンベは「いいね」って言うんだけどね。
ファンの直感は鋭いですし、脚本のひねりを解き明かそうとしますよね。ファンのコメントがきかっけで脚本を手直しした、ということはありますか?
ないよ。
ソーシャルメディアに掲載されているファンの意見を考慮して脚本を変えたことはない。
これからもないと思う。
ソーシャルメディアは、ファンによる評価を計る手段だと思っているからね。
グレンやミスター・キャプランのようなサブキャラが大人気ですが、シーズン3でもこのようなサブキャラは活躍しますか?
もちろん。
一番気に入ってないエピソードは?
ははは。それは、「自分の子供の中で一番嫌いな子は誰?」ってのと同じ質問だよ。
では、お気に入りのブラックリスターは?
シチューメーカーかな。ミルトン・ボビットも好きだね。とてもエモーショナルなストーリーだったから。
私もシチューメーカーは大好きですよ。でもミルトン・ボビットはちょっと・・・。鼻を取り外した姿が・・・。
そうだね。
最後に、インタビューのチャンスを与えていただいてありがとうございます。キャストの方ともインタビューしていただいて・・・。本当に感謝しています。
どういたしまして。ファンサイトは素晴らしいサイトだね。熱心なファンの皆さんがサポートしてくれると思うだけで、がんばれるよ。
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ちょっとした感想
スーザンさんは、一度インタビューを申し込んでいるのですが、断られているんですよね。
ところが、ファンサイトの記事(Will The Real Raymond Reddington Please Stand Up?:このブログでは「ブラックリストシーズン3に向けた仮説:「レッド」と「レイモンド・レディントン」は別人?」)が目にとまり、15分だけですがインタビューに応じてくれることになったとか。
ということは、この記事、かなり核心を突いているということでしょう。
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