「ブラックリスト」シーズン1とシーズン2:スパイは誰だ?

アメリカの「ブラックリストファンサイト」で、こんな記事を見つけました。
サイト運営者であるスザンヌ・パターソンさんの記事:
「ここにもスパイ、あそこにもスパイ、スパイだらけ」(Here a Mole, There a Mole, Every Where a Mole, Mole by Susanne Patterson:英語サイト)
シーズン1と2全体を振り返り、「情報提供するスパイは誰なのか?」という視点から考察しています。おもしろかったので翻訳してみました。
* ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
このブログでは、『ブラックリスト』に登場する英語フレーズの解説、詳しいあらすじ、次回エピソードのあらすじ推測を紹介しています。
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(Photo: NBC)
「スパイ」という伏線
「ブラックリスト」のプロットには伏線がいっぱいある。
その1つが、タスクフォース(レッドが提供するブラックリストの犯人逮捕に取り組むクーパーが率いるチーム)にスパイがいるのではないか、という疑いだ。
実際、アンズロ・ギャリック(シーズン1第9話と10話)は、ダイアン・ファウラー(ドラマ「ブラックリスト」に登場するサブキャラたち)が提供する情報を元に「郵便局」に易々と侵入している。ファウラーの末路はみなさんご存知なのだが・・・(レッドによって射殺)。
シーズン2の後半で登場するトム・コノリーは、秘密結社の後ろ盾があったため、さまざまな事情や個人情報をよく知っていた。
コノリーは、このような情報をどのような手段で手に入れたのだろうか。
プロットから検証してみよう。
シーズン2最終回で、クーパーとエリザベス・キーンはトム・コノリーと対峙することになる。クーパーとリズは、「脳腫瘍はウソで、ロシアのテロリストはでっち上げだ、わかってるぞ」と告げるのだが、コノリーは、タスクフォースの各メンバーの「やばい情報」を握ってるから陥れるのは簡単だ、と自信満々なのだ。
コノリーは、警察友愛会でスピーチをするために晩餐会の会場に来ていたが、そこにクーパーとリズが乗り込む。
コノリーにはまったく動揺する様子がない。
ロナルド・レスラーは、薬物依存でFBIを解雇されることになる。
サマール・ナヴァビは、核科学者暗殺容疑でイランに強制送還だ。
君の妻のシャーリーンや、エージェント・モジタバイにもいろいろ考えてあるよ。国家反逆罪とかね。レッドには死刑だ。
さぁもういいかな?カクテルの時間だ。
この後、リズがトム・コノリーを射殺し、クーパーが「リズ、逃げろ!」という。
リズは通りで携帯電話を盗み、レッドに電話をする。
レッドは「リジー」と答え、「コノリーを殺した!」というリズに・・・
レッドは、リズがコノリーを殺したのをどうやって知ったのか?
コノリー殺害の目撃者は、リズとクーパーだけだ。もちろん、現場に人はいただろうが。リズがレッドに電話をする前に、誰かがレッドに通知したのだろうか。
飛び交う情報
シーズン2第6話の「モンバサ・カルテル」で、リズはレスラーが薬物依存に陥っていることを知る。
レスラーは、薬物依存について誰にも言っていないはずだ。この時点で、レスラーの薬物依存を知っているのはリズだけのはずだが、果たしてそうなのか。
リズが薬の容器をレスラーに返す様子を、サマールがじっと見ている。では、サマールがレッドに薬物依存のことを話したのだろうか。それとも秘密結社に?
もう1つの情報
シーズン2の最初に、レッドがクーパー宅を訪れ、職場に復帰するよう説得する。
レッドは、「君の病気のことは知ってる(I know about your diagnosis)」と、クーパーに言うのだ。
クーパーは自分の病気について、妻のシャーリーン以外には言っていないはずだ。
レッドはどこからこの情報を入手したのだろうか?誰が情報を提供したのか?
情報提供者は誰だ?
誰かがレッドに情報を提供しているのは明らかだ。そして、秘密結社への情報提供者が存在することも明らかだ。
まさか、タスクフォースにスパイがいるのか。1人、それとも2人?
サマールをタスクフォースに入れたのはレッドであり、サマールから情報を得ているのは明らかだ。
では、タスクフォース内で、豊富な情報にアクセスできる人物といえば・・・・アラムだ!
このセオリーに従って考えると、サマールがアラムに近づいたのは当然であり、筋が通っているだろう。
サマールがレッドに情報を提供しているのなら、アラムが秘密結社に情報を提供している可能性もある。なぜなら、タスクフォースの中で、彼は最も「疑わしくない人物」だからだ。
結論
アラムが秘密結社に情報を提供するスパイでないなら、他に誰がスパイなの?
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ちょっとした感想
いや~ん、アラムがスパイなんてあり得ない!
ただ、確かに彼は「気の良い人」というか、一番疑われない人かもしれませんね。
でも、気が弱いからそんな大胆なことできないと思うけどなぁ・・・。
確かに、レッドは情報通です。
私は、「さすがレッド、すべてお見通しだわ」で済ませていたけど、誰から情報を得ているのでしょう?
警察関係者などあらゆるところにレッドの協力者がいることはわかっているけど、確かにコノリー殺害をほぼ瞬時に知るって難しいですよね。
リズを落ち着かせるために「わかってる」と言ったのかもしれないけど、それにしてももう少し驚いてもいいような気もする・・・。
シーズン3では、レッドへの情報提供者という視点でもウォッチしていきたいと思います。
スパイ:mole
スパイについては、「スパイ」はspy だけではありません!『ザ・ブック』からで解説しています。
この単語は、犯罪捜査の海外ドラマでは必須です!
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