ブラックリストシーズン2第21話の詳しいあらすじ「カラクルト」(KARAKURT)

*** ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
このブログでは、『ブラックリスト』に登場する英語フレーズの解説、詳しいあらすじ、次回エピソードのあらすじ推測を紹介しています。
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「ブラックリスト」(原題:The Blacklist)シーズン2第21話「カラクルト」(KARAKURT)NO.55、シーズン通算43
男子学生の不審死
大学の前で、男(カラクルト)がビラを配っている。
(Photo:NBC)
男子学生がぶつかり、荷物を落とす。「すみません」と挨拶して握手をして別れる。
その直後、男子学生は眼から出血、けいれんを起こして倒れた。
(Photo:NBC)
時計を見ながらニヤリとするカラクルト。
カフェの朝
リズ(メーガン・ブーン)が倉庫にトム(ライアン・エッゴールド)を訪ねた翌朝。
トムがカフェにいる。
(Photo:gettyimages)
そこにリズが入ってくる。
「ここのコーヒーはDCで三番目においしいって」というトムに、「何も言わないで」と制する。
「謝りたいんだ」というトムに、「何が狙いなの?」と聞くが、「何にない。あるのは希望だけ」と言う。
ボートで一緒に行こうと誘うトムに、「あなたのことは何も知らないのよ」というリズだが、「君もやり直したいはずだ。お互い、本当の自分で」と説得する。
そこに電話が入る。レッド(ジェームズ・スペイダー)からだ。
「行かなきゃ、トム」というリズに、「ジェイコブだ」とトムは言う。
湖畔の家で拷問
湖畔の家に男の叫び声が響き渡る。
逆さにつるされて拷問を受けているのは、ロシア領事館の職員だ。結社の使い走りなので、カラクルトに入国時の手配をしたはずだ。
(Photo:NBC)
部屋から、携帯用酸素ボンベを引きながら男が出てくる。拷問の専門家だ。
領事館の男は口が堅く、まだ情報を引き出せていない。
そこにリズが来た。
レッドは、カラクルトがロシア情報庁SVRの暗殺者であること、現在は結社の手先として動いていること、結社はテロを仕掛け、それをきっかけに冷戦を起こそうとしていることを説明する。
リズは、自分の母親について教えろと迫るが、レッドは取り合わない。
カラクルトの情報をFBIに持ち帰る
FBIに戻り、レッドの情報をチームと共有するリズ。
2009年からロシアの人権派や反政府主義者が相次いで殺されているが、カラクルトの仕業だという。
今回結社は、カラクルトを使って米国内の防衛設備を攻撃しようとしている。
どの施設が標的かはわからないが、レッドには目星が付いているはずだ。
ところが、情報リークを心配するレッドは詳細を明かしていない。
ハロルド・クーパー(ハリー・レニックス)は、CIAのロシア・ヨーロッパ分析部の協力を取り付けた。
CIA、ロシア・ヨーロッパ分析部
リズとレスラー(ディエゴ・クラテンホフ)は分析部へ。
マシク分析官が出迎える。
まもなくキルパトリックが来る。ソ連時代からの専門家で人脈も広いが、変わり者で気難しい。
分析部はカラクルトの情報はつかんでいないものの、協力することを約束する。
分析部を出ると、マシクが追ってくる。
かつてソ連のスペツナズ(特殊部隊)だったアントン・ヴェロフが、現在レストランを経営しているという。
そこは母国に帰れないスパイのたまり場になっていて、昨夜、ある客の会話を録音することに成功していた。
「内密に」と、録音した音声データをリズに渡す。
リズは「カタリーナ・ロストヴァ」について訪ねる。
マシクは「カタリーナの写真は存在しない。彼女は神話、おとぎ話だよ」というが、何かわかったら連絡すると約束する。
カラクルトの隠れ家
湖畔では拷問が成功し、カラクルトの潜伏先の住所がわかった。
早速レッドとデンベ(ハイシャム・トーフィーク)が踏み込むが、誰もいない。
爆弾を作っていた形跡がある。
そこに、赤ちゃんを抱いた隣人が入ってくる。「昨夜は夜泣きが酷かったので謝りたくて」という。
レッドは探偵の名刺を出し、「実は奥さんの依頼で。ギャンブルに狂って家を出てしまったようで・・・」と作り話をする。
そして、住人が帰ってきたら電話するように頼む。
分析部でバンが爆破
分析部の駐車場で、リズはレスラーに母親のことを話していた。
そこに、サマル・ナヴァービ(モズハン・マーノ)から電話が入る。
レッドの情報から、カラクルトが爆弾を作っていたこと、爆弾は白いバンに仕掛けられていることを伝える。
(Photo:NBC)
アラム・モジタバイ(アミール・アリソン)はバンの場所を検索していたが、なんと分析部の敷地内にあった。
そして、それを伝えたと同時にバンは爆発した。
3歩先行く秘密結社
FBIに戻ったリズとレスラー。
TVニュースは、爆発で14名が犠牲になったことを伝えている。また、反ロシアの立場をとるホーキンズ議員が「これはテロ行為だ」と主張している。
(Photo:NBC)
そこに、レッドからリズに電話が入る。
リズが無事だと知って安心するレッドだが、分析部は部署ごと消されてしまい、ホーキンズ議員は「テロだ!」と事件に食いつき、すべて結社の計画通りだ。
リズは「カラクルトの所在はまったく不明。結社は3歩先を行っている。司法長官(トム・コノリー)にもそう伝える」という。
レッドは、コノリーの名を聞き、何か思いついて電話を切った。
クーパー、コノリーの脅しに屈する
カラクルトがアパートに戻ってきた。
隣人がレッドに連絡する。
レッドはチームに「カラクルトはフランクリン63番にいる」と情報を提供し、チームは出動する。
そこにコノリーがやって来る。
「手がかりがあった」というクーパーに、「手がかりは無視して、チームをユニオン駅に向かわせろ」という。
断ると、「妻がタダでは済まないぞ。スパイ防止法に違反したんだからな」と脅す。
仕方なく、クーパーはレスラーに連絡し、ユニオン駅へ行け、と指示する。
ユニオン駅
リズとレスラーは、写真を手に駅構内を探し回るが、それらしき人物は見当たらない。
(Photo:NBC)
すると、カラクルトらしき男がリズの不意を突いて襲い、逃げていった。
(Photo:NBC)
(Photo:NBC)
2人はFBIに戻ってくる。
コノリーの狙いはカラクルトを逃がすことだと踏んでいたクーパーだが、駅にカラクルトがいたことに疑問を感じる。
マシクからもらった録音データの内容は、「結果は期待通り。第2段階の準備をしろ。標的にカスタマイズする。マーカーは確認済みだ」というものだった。
ロシアレストランの客の中から、録音された時間帯に店内にいた人物を特定したところ、レオ・アンドロポフという男が浮かび上がった。
さっそくアンドロポフの家に踏み込むが、すでに逃亡していた。
アンドロポフは微生物の天才で、ウイルス兵器の開発に携わっていた。
家をラボとして使用し、どうやら生物兵器を作っていたようだ。
詳細が記されたノートを押収したが、ロシア語で解読できない。
クーパー、レッドに打ち明ける
FBIで、クーパーはレッドにすべてを打ち明けている。
コノリーとは20年来の友人で、治験の口添えがきっかけだった、と。
「自分だけならばはねつけたが、コノリーは妻を巻き込み、部下を邪魔した」と憤るクーパーにレッドは、「しかしこれは、結社の真の狙いを探る絶好のチャンスだ。このままコノリーの命令に従い、証拠を集めろ」と指示する。
ロシア語のノート
押収したノートの内容を解読するため、レッドとリズはローレン・キンバリー博士を訪ねる。
(Photo:NBC)
「まぁレッド、食べちゃいたいわ!」と挨拶する博士とレッドは親密な間柄のようだ。
博士はスタンフォードでゲノム研究をしていたが、現在はコスメ業界で成功しているという。
博士によると、ノートの内容は個人破壊兵器だった。
つまり、特定の1人のDNAを狙うようにカスタマイズされた特殊なウイルスだ。ほとんどの人間には無害だが、標的になった人間は感染後わずか数分で命を落とすという。
リズの携帯にトムから電話が入る。電話は留守電に切り替わる。
トムは、「ジェイコブ・ フィルプスだ。明日、素敵な店でディナーを予約した。待ってる。」とメッセージを残す。
車の中で、リズとレッドは次の標的が誰なのか考えを巡らせる。
カラクルトは、十分な時間を金をかけて攻撃を仕掛けている。アメリカが攻撃に遭えば警戒レベルが上がり警備は厳しくなってしまうが、宣伝効果は大きい。
そこまで大規模な作戦となれば、次にターゲットになるのは重要人物だろう。
リズは、今回の爆発の被害者の合同追悼式が聖アグネス教会で行われることを思い出した。
追悼式には、政治家、軍関係者、海外の要人が集まる。ターゲットはその中の1人に違いない。
リズとレスラーは教会へと向かう。
湖畔の家で推理
湖畔の家に、レッドとレナード・コールがいる。
壁には、結社に関する資料が貼ってある。2人は、局長が何を考えているのかを推理しているのだ。
(Photo:NBC)
局長の狙いは、ロシアとの緊張を高めることだ。ということは、次の標的も、ロシアに批判的な人物であるはずだ。
さらに、これだけ綿密な計画なのだから、ウイルスの効果を誰かでテストしたはずだ。
レッドはアラムに電話し、ウイルスの症状でERに担ぎ込まれた患者がないか調べるように依頼する。アラムは難しいと言うが、意外にもすぐ見つかった。
ベセスダ病院に運ばれた学生、コナー・ジェニングスだった。
レッドはサマールに、コナーの実家へ行くように指示する。
コナーの母親
コナーの実家で母親と話すサマール。
コナーは突然ひきつけを起こして倒れたという。
「悪意のあるウイルスかも」とサマールが言うと、母親は心当たりがあるという。
実はコナーは、若い頃に不倫していた政治家の息子だったのだ。
その政治家とは、TVでロシアを批判していたホーキンズ議員だった。
ホーキンズ議員を探せ
ホーキンズ議員を殺すために、息子でウイルスをテストしたことがわかったレッドはすぐにチームに連絡する。
一方、教会では、リズとレスラーがホーキンズ議員を探しているがなかなかみつからない。ホーキンズ議員は渋滞に巻き込まれていた。
(Photo:NBC)
クーパー、コノリーに不意打ちするが・・・
レッドはクーパーに、「標的が判明したとコノリーに言え。結社は不意打ちをくらって、作戦は中止されるかもしれない」という。
クーパーはコノリーを呼び出す。
「おかげですべて計画通りだ」というコノリーに、「部下が、ホーキンズ議員が標的だということを特定した。中止してくれ」という。
それでもコノリーは決行するという。
そして、「爆弾なんか不要な時代が来たということか。ちょっと質問して握手すればいいんだからな」という。
ピンときたクーパーは、リズとレスラーに「カラクルトは記者に扮している」と注意を呼びかける。
リズ、握手を阻止するが・・・
渋滞に巻き込まれたホーキンズ議員は車を降り、教会に近づいてくる。
記者に扮したカラクルトはホーキンズ議員に声をかけ、握手しようとする。
(Photo:NBC)
それを見つけたリズは猛ダッシュしてホーキンズ議員を保護、レスラーたちはカラクルトを確保した。
(Photo:NBC)
リズとレスラーはホーキンズ議員と伴に急いで車に乗り込むが、議員はあっという間に発作を起こす。
(Photo:NBC)
リズは、何かおかしい・・・と感じる。
一方トムは、待ちぼうけ・・・。
(Photo:NBC)
レッド、アントンに接触
レッドは、湖畔の家にアントン・ヴェロフを連れてくる。
アントンは、ロシアレストランの店主であり、ソ連の元特殊部隊だ。CIAの分析部の情報提供者だった。
昔話をひとしきりした後、レッドが提案する。「分析部がなくなった今、私のために働いてくれ」と。
アントンは快諾し、「そういえば司法省の男も協力依頼に来たよ。カタリーナの子供のことをしきりに聞いてきた。娘がいることは言ったが・・・」という。
レッドは顔色がかわり、すぐにリズに連絡する。
カラクルトの尋問
リズとレスラーは、FBIでカラクルトを尋問している。
のらりくらりをかわすカラクルト。政府上層部と繋がっている結社の後ろ盾があるので、自信満々だ。
アラムが入ってきて、血液検査の結果、カラクルトは保菌者ではないという。
当惑するレスラー。
そこに、レッドから電話が入る。
尋問室から出て電話を取るリズ。
レッドは警告する。「リズ、すぐそこを出ろ。はめられた。結社はカタリーナの娘のことを探っていた。議員を感染させたのは君だ。奴らは、君を母親と同じ、ロシアのスパイに仕立て上げるつもりだ!」
エレベーターのドアが開き、コノリーが入ってきた・・・。
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ロシア語で記されたノートを解読すべく、レッドはローレン博士を訪ねます。
ローレン博士の第一声。
まぁレッドちゃん、食べちゃいたいわ!
Lauren, my executive assistant, Ginger Lumiere.
ジンジャー、こちらローレン博士。
ローレン、私の優秀なアシスタント、ジンジャー・ルミナリエだ。
恋人を「Teddy Bear」と呼ぶこともあります(他にも、Sweetie、Honey、Pumpkin、とかいろいろあります)。
ローレンは、「Teddy Bear」にひっかけて「Reddy Bear」と言ったのでしょう。なんか可愛い~(笑)
しかしローレンがレッドを見るまなざし、なんだかいろいろあったような気がしませんか?
それにしても、レッドはモテる・・・当然だけど・・・。
そしてレッドはリズを「ジンジャー・ルミエール」という偽名で紹介しています。
ジンジャー(Ginger)は「純粋さ」を意味する名前で、赤毛の女の子によく付けられます。「元気、生き生きとしている」という意味もあります。
リズは赤毛じゃないけど、「純粋で元気」という点ではぴったりかもしれませんね。
そしてルミエール(Lumiere)はフランス語で「光」を意味します。
「レッドにとってリズは光なのだ」という点は、皆さまも納得なのではないでしょうか。
それがよくわかるのは、シーズン2第9話「ルーサー・ブラクストン(前編)」です。
メキシコには、光の届かない洞窟に長い間いたことで目が退化し、化け物のような姿になった魚がいるのですが、レッドは自分をその魚に例え、リズに語ります。
Would I gravitate to its warmth? And if I did, would I become less hideous?
もしも、一筋の光が差し込んだとしたら、私には見えるのか?感じるのか?もし暖かさを感じられたなら、
完全な化け物にはなっていないのかもしれないな。
それにしても、リズがなぜ「光」なんだろう?
カタリーナとレッドが親密な関係だったとして、なぜレッドが育てずサムに託したのでしょう。
サムが死に際にリズに言おうとしたことは、母親がKGBだったってことなのかなぁ。
このあたり、シーズン3で明らかになるのでしょうか。
音楽/サウンドトラック/挿入歌
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