ブラックリストシーズン2第16話の詳しいあらすじ「トム・キーン」

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*** ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
『ブラックリスト』シーズン2第16話「トム・キーン」(Tom Keen No. 7)、シーズン通算38
ドイツのドレスデンで潜入に成功したトム
トム(ライアン・エッゴールド)は、例の一味と行動を共にしている。
トムは組織の仲間として、商売を邪魔した男を追い、痛めつけ、麻薬の隠し場所を吐かせ、麻薬を横取りする。
組織は、トムを信用しているようだ。
証拠の銃弾でリズはピンチに
リチャード・デナー判事(ジョン・フィン)は、リズ(メーガン・ブーン)を部屋に呼ぶ。
船から回収された弾丸を見せ、「これは君が偽証した証拠だ。明日裁定する」と伝える。
リズ救出に向けて動くチーム
FBIで、レッド(ジェームズ・スペイダー)がチームに、「リズを殺人罪から救い出すにはトム・キーンが必要だ」と言い、その方法を説明する。
トムが潜入した組織は、「ドイツをドイツ人の手に」というスローガンを掲げる過激派組織、「ディー・エントレヒテテン」であり、酒場を仕切っていた男がリーダーだった。
この組織の裏の顔は、麻薬ディーラーで、武器も扱う。
トムに供述させるために、レッドとレスラー(ディエゴ・クラテンホフ)はドイツへと向かう(もちろんデンベも同行)。
ドイツのミュンヘン
レッドは、リハビリ施設にルディガーという男(旧友らしい)を訪ねていく。彼は武器商人だ。
(Photo:IMDb)
ディー・エントレヒテテンとの取引についてたずねると、「最近、新人(つまりトム)を雇ったらしい」という情報を得ることができた。そして、近々フランツ・ベッカーという武器商人と取引することもわかった。
ミュンヘンのカイザー飛行場
コンテナで、洋服の下に武器を隠して運び込む男たち。
そこに、ドイツ当局を引き連れてレッドとレスラーが踏み込み、押収した。
(Photo:IMDb)
この武器の持ち主は、フランツ・ベッカーだった。
クーパー倒れる
FBIでクーパー(ハリー・レニックス)とリズが話している。
クーパーは、偽証する立場へと追い込んだリズに腹を立てている。
「ベルリンを逮捕し、マリクやチームのためにやった」というリズだが、クーパーは納得しない。
「君がやったことは犯罪だ。今後一切君のことは認めない。自分のこともだ」と言うと、鼻血を出し、その場で倒れてしまう。
病院に運ばれ、クーパーの妻であるシャーリーンが駆けつける。
そして、クーパーが脳腫瘍であること、ストレスが悪化につながること、余命1年以内と宣告されたため、現在治験を受けていることをリズに打ち明ける。
「あの人にとって仕事がすべて。部下に同情されたくないと思う」というシャーリーンに、「決して口外しない」とリズは約束する。
ドイツの武器商人、フランツ・ベッカーを利用するレッド
飛行場で押収した武器の持ち主であるフランツに会いに行くレッド。
フランツは全身ピアスだらけで、さらにタトゥーを入れていた。
(Photo:IMDb)
レッドは、武器が押収されたことを知らせ、「当局にコネがあるから、35%の手数料で取り戻してやる」と持ちかける。だが、「あれは顧客のものだ。仕方がないから別ルートで調達した。取引は今夜だ」と言うフランツに、レッドは「では、今夜の交渉は私が引き受けるから任せてくれ」と提案した。
取引現場である倉庫では、ディー・エントレヒテテンのリーダーとその一味、トムが待っている。
そこに車が入ってくる。
トムが車に近づくと窓が開き、そこにはレッドとレスラーがいた。驚いたトムは、「すぐに帰れ、殺されるぞ!」と言う。
「リズが殺人罪に問われ、ピンチだ、一緒に帰るぞ」とレッドは言うが、トムは「自分で解決させろ」と突っぱねる。
レッドはディー・エントレヒテテンの一味に、「君たちのブツは当局に差し押さえられている。私が同じものを同じ値段で提供しよう。ただその前に、知らせておきたいことがある。実はフランツは2カ月内偵されていたのだ。そんな男を紹介したこいつ(トム)は、当局の回し者じゃないか?」と言う。
(Photo:IMDb)
その結果、銃撃戦になり、トムは姿を消す。
その夜、デンベ(ハイシャム・トーフィーク)が運転する車の中にいるレッドとレスラーの元に、トムから電話がある。レッドに対して、「よくも潜入をぶちこわしてくれたな」とトムは怒っている。
「リズを殺人罪で服役させるつもりか?」と、レッドは帰国を説得するが、「お前の魂胆はわかっている。リズが服役したら利用できなくなるしチームが解散になるからだろう。出頭はしない」とトムは連絡を絶つ。
病院にて:リズがクーパーに謝る
リズは、少し回復したクーパーに会いに病院を訪ねる。
クーパーを追い込んでしまったことを詫び、「あなたがいなければこの1年半を乗り越えられなかった。心の底から信じられる唯一の人だ」という。
クーパーも、リズがチームのためにやったということを理解した上で、「私が怒ったのはつらかったからだ。1年半前の君は善人だった。善人が道に迷うのは見たくないんだ」と言う。
医者の診断結果が出るが、今回の発作は新薬の副作用だが、新薬は効いている、という。
喜ぶ2人に、「午後にでも退院できる」と医師が告げる。
デナー判事に圧力をかけるコノリー
クーパーは入院中で欠席の状態で裁判が始まる。
「司法長官の代理人が来るので待って欲しい」という司法長官代理の申し出を拒否するデナー判事。
そこに、なんとトムが入ってくる。そして、「エイムズを殺したのは自分だ」と言う。
(Photo: IMDb)
デナー判事は、判事室でトムと非公開で話をする。
「リズはなにもしていない。彼女は止めようとした」と説明するトムに、「スパイし、売り、裏切り、仕事のために結婚しただけの女性のためになぜ?」とデナーが聞くと、「殺さなければ監禁罪に問われていた。彼女が服役しないようにしたかった」と答えるトム。
トムの話を聞いた結果、判事が「殺人については起訴しないが、誘拐と監禁は別だ」と言ったところに、コノリーが部屋に入ってくる。
コノリーはデナー判事に、「非公開で話を聞く権限は君にはない。それができるのは外国情報活動監視裁判所だけだ。権限を逸脱している。スパイ活動法に触れるぞ。今すぐ君を逮捕できる。召還を取り下げろ」と迫る。
そして、「次に何を言うかで将来が決まる。私が司法長官になったら君を取り立てるよ」と言い残して部屋を出て行く。
デナー判事は裁判を再開する。途中から裁判室に入ってきて、行方を監視するコノリー。
そして結局、デナー判事は不本意ながらも召還を棄却する。
「こんなの間違っている」と叫ぶウィルコックに、「我々は、連邦という濁った水の中で泳ぐ雑魚だということだ」と言い捨てる判事。
そしてリズに、「エイムズの死を決して忘れるな。これから良い仕事をして報いろ」と言い残す。
ウィルコックはリズに、「正義は行われなかった。一生罪を背負え」と言って去る。
部屋を出ると、ウィルコックがエイムズの妻と娘に「有罪にできなかった」と謝っている。
その姿をじっと見るリズ。
FBIにクーパー復帰
復帰したクーパーをコノリーが訪ねてくる。
コノリーは、クーパー率いるチームのことやレッドのことを把握していた。
「チームのために偽証するとは、意外だったが尊敬した」と言うコノリーにクーパーは、「私の主義も変わったよ」と自嘲気味に語る。
コノリーは、「私には主義はない。だからこそ、のし上がってこれた。レッドとの関係を大切にしろ」と言う。
そして、「君の弱みを握れたよ。ははは、冗談だよ」と言って部屋を出て行く。
エイムズの娘を見守るリズ
67歳のエイムズが働いていたのは娘の学費のためだったことを知ったリズは、エイムズの娘のための口座を作り、レッドが買ってくれたアパートを売却し、その資金を振り込んだ。
エイムズの娘が通う大学で、彼女を遠くから見守るリズ。そこにレッドがやってくる。
「こういうことをすると、辞め方がわからなくなる。学費から始まり、望みが叶うように次々と手を回すようになる。最初は「あしながおじさん」気分だが、そう長く続かない。なぜなら、それはごまかしだから。彼女のためじゃない。自分の罪が薄れる気がするからやっているだけのことだ。何をしてやったとしても、奪ったものには及ばない」と諭し、レッドはその場を後にする。
そこに、電話がかかってくる。トムからだった。
「ボクだ。大丈夫?」と聞くトムに、「どこ?」とたずねるリズ。もう一度、「大丈夫なのか?」と心配そうに聞くトム。
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このエピソードのトリビア
『ブラックリスト』は、エピソードによって監督や脚本が変わるのですが、このエピソードの監督はアンドリュー・マッカーシー(Andrew McCarthy)です。なんとアンドリューとジェームズ・スペイダーは、『プリティ・イン・ピンク/恋人達の街角』(原題:Pretty in Pink)という映画(1986年公開)で共演しています。
ちょっとした感想
トムはうさんくさくて好きではなかったのですが、リズに対する深い愛情を感じます・・・。そもそも、トムがこんなになっちゃったのも、彼の罪ではないもんね。
それにしてもリズ。エイムズの娘を金銭的にサポートしたいという気持ちはよくわかりますが、レッドが買ってくれたアパートを売り飛ばしてそのお金でやるというのはいかがなものか・・・。自分の稼ぎでやってください。
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