ブラックリストシーズン1第3話から:カタカナだと同じloyalとroyal

** ネタバレを含みますのでご注意ください **
このブログでは、『ブラックリスト』に登場する英語フレーズの解説、詳しいあらすじ、次回エピソードのあらすじ推測を紹介しています。
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『ブラックリスト』(原題:The Blacklist)シーズン1第3話「ウージン」(Wujing)から
これまでのお話は、ブラックリストシーズン1第3話:暗号と解読の英語表現をご覧ください。
ウージンのアジトへの潜入にあたり、マリク(パーミンダ・ナーグラ)がリズ(メーガン・ブーン)に、暗号解読用USBデバイスを渡します。
リズとレッド(ジェームズ・スペイダー)は、ラジオ局の地下にあるアジトへと向かいます。
アジトでは、レッドがウージンたちの気をそらしているうちに、リズはウージンの手下のラップトップにこっそりUSBデバイスを差し込みます。メッセージの解読に成功し、ウージンは満足ですが、その内容はディスクデータと伴にFBIのサーバに転送されているのでした(アラムがリアルタイムでチェック)。
ウージンから報酬を受け取り、レッドたちが帰ろうとすると、「FBIにアクセスした裏切り者がいる」と、ウージンはアジトを閉鎖してしまいます。そしてウージンは、「裏切り者め」と、手下の1人に詰め寄るのでした(リズが細工したラップトップの持ち主です。気の毒に・・・)
Wujing:I thought you were loyal to us.
ウージン:お前は忠実だと思っていたのに。
ギャングやマフィアなどの犯罪組織のメンバーには強い忠誠心が求められますからねー。
loyal (形容詞)
忠実な、忠誠心のある
『ブラックリスト』には、レッドに協力する犯罪者がいろいろ登場しますが、みんなの共通点は、過去にレッドに借りがあり、それを返すために協力するということ。
悪事を働いているとはいえ、誠実だなぁ、と思うのです。
loyal は、マーケティング業界でもよく使われる用語です。「顧客ロイヤルティ」(customer loyalty)とは、企業ブランドやその製品/サービスなどに対する顧客の信頼度や愛着度を意味します。
さて、「忠実」といえば、faithful という単語も思い浮かびますよね。loyal と faithful の違いについては、ネイティブでも意見が分かれるところかもしれません。
明確に相違点を述べている方(アメリカ人)がいたので、まとめると:
loyal とは、過去の経験に基づいて、ブランド、人、組織に対して感じる忠誠心。自分の仕事になくてはならない「上司」や、さまざまな権利を保障してくれる「国」に対して感じるもの。契約がベースになっていることもあるので、状況や場合によっては忠誠心がなくなることもある。
これに対してfaithful とは、人を信じている状態を意味する。契約をベースにしたものではなく、継続した状態を示す。
なるほど~。
確かに、「私の彼は浮気しない」といった表現には faithful を使います。
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「ロイヤル」
日本人は L とR を混同しやすい、とよく言われますが・・・
royal (形容詞)
1)王家の
2)最高の
ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」は、「Royal Host」です。「王室のおもてなし役」、「最高のおもてなし役」という意味ですね。
royalty (名詞)は、「王族」という意味の他に、「権利の使用料」(フランチャイズなど)や「印税」(本や音楽など)という意味もあります。
loyalty と royalty は、カタカナ表記だとどちらも「ロイヤルティ」(ロイヤリティという表記もあります)になるので、お間違えなく!今度「ロイヤルティ」というカタカナを目にしたら、「これはどっちかな~?」と考えてみてください。
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