ブラックリストシーズン2第20話の詳しいあらすじ「クォン・ザン」(Quon Zhang)

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このブログでは、『ブラックリスト』に登場する英語フレーズの解説、詳しいあらすじ、次回エピソードのあらすじ推測を紹介しています。
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第20話「クォン・ザン」(Quon Zhang、No. 87)シーズン通算42
墓荒らし
夜中、トルートン墓地で、2人の男が墓を掘り返している。
一人は、後頭部に酷いやけどの跡がある(クォン・ザン)。
警備員がやってくるが、激しく殴って撃退する。
ザンは、掘り返した死体をある場所へと運び込む。
死体はマジョリー・リン。買い手の男が入ってきて、取引が成立した。
ザンは、「きれいにしてやるぞ」と言い、死体の歯形をとる。
写真の謎解きをするトムとリズ
リズ(メーガン・ブーン)は母親の身元を解明しようとしていた。
トム(ライアン・エッゴールド)が住んでいる倉庫にいる2人。
「逆光が酷くてデータベースにヒットしない」というリズに、「ボートを買って、2人で消えよう、すべて忘れて」とトム。
(Photo: NBC)
「レッドに聞けばいいじゃないか」とトムは言うが、レッド(ジェームズ・スペイダー)に話す気がないことはリズにわかっている。
するとトムが、母親の指輪の刻印を指摘する。ベルリンも同じ指輪をしていた。ロシアの検査証だ。
リズは、ベルリンの仲間に連絡して欲しい、とトムに頼む。
レッドとコール、秘密結社への対策を練る
湖畔の古い家。レッドとコールがいる。
(Photo: NBC)
フルクラムをコピーしたことをコールが伝えるが、レッドは「25年前の情報にそれほど価値はないだろう」という。
局長は世界を2極化しようとしているのだ。行動は2017年だが、早めるかもしれない。ホブス亡き今、内情を把握できないため、ジャスパーに聞くしかない。
「二枚舌を切ってやると言ったから、どこかに隠れているのだろう」とレッド。
次のターゲットの情報を提供
レッドがリズを湖畔の家に呼び出す。
リズにファイルを渡す。リエン・マーという女性の死亡診断書だった。
(Photo: NBC)
遺体は中国に搬送されることになっている。
書類上は怪しい点はないが、実は偽名で、本名はマジョリー・リンだった。
遺体の搬送にはある密輸業者が絡んでおり、秘密結社とつながりがあるという。過去の爆破事件で使用された爆薬も、すべてこの密輸業者が配送を担当したのだ。
「フルクラムを局長に見せたことで形勢逆転では?」というリズに、「君が関与していることが知られてしまった。君は局長の敵になってしまった。気をつけろ」とレッドは警告する。
FBIの捜査
アラム・モジタバイ(アミール・アリソン)の調査により、アメリカで死亡し偽名で中国に搬送された遺体が7体見つかった。
チームは、リエン・マーの搬送許可から密輸業者をたどることにした。
ジャスパーをおびき出す
レッドはこの湖畔の家で、リハビリ中だ。
(Photo: NBC)
手術から5日しか経過していない。「あと1周」と散歩をさせるデンベ(ハイシャム・トーフィーク)。
家からコールが出てきて、「ジャスパーが自家用ジェットで消えた」という。
レッドは、ジャスパーをおびき出すためにあれこれ手配する。
ジャスパーが所有するベネッティ社の高級ボートがフロリダに停泊している。それを事故と見せかけて沖で爆発させる。
オーナーが死亡したとなればベネッティ社の株価は大暴落するだろう。事態を収集するために、数時間後にはジャスパーが記者会見を開かざるを得なくなる、という作戦だ。
コノリー、クーパーを操る
トム・コノリー(リード・バーニー)がハロルド・クーパー(ハリー・レニックス)を訪ねてくる。明日は司法長官就任の日だ。
例の狙撃事件でレッドが撃たれたという目撃談があるという。指名手配犯がいるのに把握していないとなれば司法長官として不適切、となってしまう。
それを避けるため、クーパーに、ポスト紙に情報をリークすることを依頼する。
リエン・マーの死体を調べる
サマール・ナヴァービ(モズハン・マーノ)とレスラー(ディエゴ・クラテンホフ)は、北京行きの飛行機から、棺を回収した。
遠隔ロボットでチェックしたところ、棺の中に爆発物はない。
さらに死体の体内も調べるが、防腐処理が施されているだけで、爆発物はなかった。
爆発物を想定していたため、調査は難航する。
トムとリズ、ベルリンの手下に接触
トムとリズは、ベルリンの手下が集まるジムにいる。
リズは、レッドから電話が入ったとウソをつき、仕事を抜け出してきたのだ。
トムは、「コンスタンティン」という男にリズの母親の写真を見せ、「知っているか?」と聞く。
しつこく聞いて殴り合いになったため、リズが銃を持って割り込む。
「言えば殺される」というコンスタンティンの言葉にピンときたリズは、ジムの入館者リストをチェックする。
そこに、「ビル・カーショウ」という名前があった。
ベセスダのアパートのポストに書いてあった名前だ。
レッドがリズに母親の情報を提供
ベセスダのアパートへ行き、部屋の中を探し回るリズ。
そして、時計に仕掛けられた監視カメラを見つけた。
「ここにすべての秘密がある。教えないなら、片っ端から暴いてやる」と、カメラの向こうにいるレッドに宣言するリズ。
その様子をラップトップで見ていたデンベはレッドに伝える。
観念したレッドは、リズに「写真の話をしよう」と電話する。
リズが湖畔の家へ。
レッドは、写真の女の子はリズ、名前はマーシャでモスクワ生まれ。女性は母親、名前はカタリーナ・ロストヴァ(他にも偽名がある)、KGBの局員で、夫(リズの父親)も諜報部員だったことを打ち明ける。
「母は、弱さゆえに恥じながら死んだ、と言ったわね?」という問いに、「そうだ」とレッド。
リズの記憶を封じたのもレッドだった。
「母を愛していたから父を殺したの?」という問いに、レッドは答えない。
「何があったか、話すつもりはない」というレッドに、「それなら自分で突き止める」とリズは言う。
シャーリーンとクーパー
クーパーは妻のシャーリーンに、コノリーに情報リークを迫られていることを打ち明ける。
「リークすればいいじゃないの。信念を持ったあなたが好き。だけど、生きていて欲しい」とシャーリーン。
「私の答えは1つよ」というシャーリーンに、「私の答えも1つだ」とクーパーは答える。
リエン・マーの死体の真相
アラムは、死体の歯にかぶせものがあることから、マグラッソン医師を突き止めた。
リズとレスラーは医師のクリニックに踏み込む。
そこには等身大の張り子の人形が2体あった。1体はリエン・マーにそっくりだ。
アラムによると、中国の風習で、独身者が成仏できるように一緒に埋葬する「死者の花嫁」と呼ばれる人形だった。
現場を見渡すレスラー。
足跡の上にあるパネルを外すと、お札が詰まったアタッシュケースが入っていた。
札番号はすべてA888だ。偽札だ。 「4」という数字を嫌い、「8」が好まれる中国では、「幸運のお札」として額面の5倍の値段がつくという。
そして、その大量の偽札を購入したのはチャオシェン・ハンという人物だった。
息子のジンは婚約破棄されたことを苦に自殺していた。元婚約者のアン・バイは、アメリカに移住して現在大学に通っている。
彼女が次のターゲットだった。
ジャスパー、おびき出される
自社の株価が暴落したことを受け、TVで「私は元気です」とアピールするジャスパー。
そこに、ラジオ局を装ってレッドとデンベがジャスパーを拉致する。
レッドはサマールに電話し、協力を依頼。
ジャスパーは、湖畔の家に運び込まれる。
レッドは、「モサド仕込みで情報を引き出すプロだ」と、サマールを紹介する。
拷問用の医療器具を並べるサマール。
ジャスパーの歯茎に麻酔を打つ。
(Photo: NBC)
局長の情報を提供しろと迫るが、白を切るジャスパー。
「王様にしてやると言ったのに君は却下した。それは、現在の地位に十分満足しているからだ。つまり決定権を持っているということだ。言わないと、今日、君の歯を全部抜くことになる」とレッドが脅す。
ところがジャスパーは、「局長に忠誠心を誓っている」と頑なだ。
サマールに「後は頼むよ」と言い、レッドとデンベは部屋を後にする。
するとサマールはジャスパーの縄をほどき、「逃げるわよ。早く局長のところへ」と急がせる。
(Photo: NBC)
サマールはジャスパーと伴に車に乗り込む。
「我々の内通者が君だったとは」というジャスパーに、「潜入がばれた。レッドは、局長が世界大戦に繋がりかねない事件を起こそうとしていると知っている」とサマール。
ジャスパーは、「防衛施設が標的とは知っているが、詳細はわからない。局長の決定は来週だ」と話す。
それを聞くと、サマールは車をぐるっと回し、再びレッドの元へと戻った。
ジャスパーは、まんまと引っ掛かったわけだ。
(Photo: NBC)
密輸業者を確保
次のターゲットがアン・バイだと知ったアラムは、バイの自宅に警告の電話をする。
ところがすでにザンが侵入していた。
(Photo: NBC)
ザンはバイを誘拐して車で逃亡を図るが、リズとレスラーによって取り押さえられる。
FBIに連行され尋問が行われる。
ザンは「中国の文化だ」という。
ザンの兄は27歳のとき独身で死んだ。その後、家族に不幸が続いたという。4カ月後に倒産、さらに両親が火事で死亡。ところが、若い娘の死体を盗んで一緒に埋葬したところ、災いが止まったという。
密輸について尋問すると、「仕事は請けた。しかし密輸したのはモノではない。「カラクルト」という人間だ。しかも来週ではない。もうすでに到着している」という。
「災いはすでに始まっている。FBI全体に災いが及ぶだろう」と警告するザン。
コノリー、本性をあらわす
コノリーの就任式典が始まろうとしていた。
クーパーはコノリーに「情報はリークできない。降りた」という。
友情を信じたが、私利私欲の利用しただけではないか、というクーパーに、「助けたのは利用するためだが、私欲のためではない。君になら黒幕がわかるだろう?」とコノリーは言う。
「秘密結社だな」というクーパーに、「そうだが、君は見当違いをしている。状況は君が思っているよりも遥かに悪い。いずれわかる」と意味深なことを言う。
そして、「逆らうな。結社は、君や奥さんをためらわず傷つけるぞ」と警告する。
さらに、シャーリーンが情報をすでにリークしていたことを知り、クーパーはがっくり肩を落とす。
レッド、局長に宣戦布告
局長に小包が届く。そのとき、局長の電話が鳴った。レッドからだ。
「ジャスパーとちょっと話をしてね」というレッド。
局長が包みを開けると、ジャスパーの舌が入っていた。
カラクルト
とある場所で、棺が開かれる。
中には、酸素マスクの男が横たわっていた。男は目を開く。
棺を開けた男が、「アメリカにようこそ」と言う。
リズとトム
雨の中、1人車にいるリズ。
携帯が鳴る。「ニックのピザ」、レッドからだ。
電話を無視するリズ。留守電に切り替わるが、レッドはメッセージを残さず切る。
トムが住む倉庫。
ノックの音にドアを開けると、びしょぬれのリズがいる。
抱き合う2人。
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ちょっとした感想
状況としてフルクラムを局長に見せざるを得なかったとはいえ、それによって2017年だった予定が前倒しになってしまったような気がしますね。
しかし、秘密結社にここまで要人が関わっているとなると、対抗するのは非常に難しいんじゃないかなぁ。どう形勢を逆転していくのでしょうか。
ベセスダのアパートでジグソーパズルをやっていたのはデンベでした。たまに行ってネコの世話でもしてるのかな。
ベセスダはワシントンDCの郊外にある高級住宅地です。ワシントンの中心から15km程度なので、車で気軽に行ける距離ですね。
音楽/サウンドトラック/挿入歌
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