「SCORPION/スコーピオン」シーズン1第5話のタイトル:プルトニウムと冥王星

*** ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
このブログでは、『SCORPION/スコーピオン』に登場する英語フレーズの解説や詳しいあらすじを紹介しています。
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「SCORPION/スコーピオン」シーズン1第5話「過去との決別」(Plutonium Is Forever)
海外ドラマでは、タイトルが凝っていたりします。
ところが、そのまま訳すと意味が通らないことが多いので、日本語ではかけ離れたタイトルになったりします。
今回のエピソードのタイトルは「Plutonium Is Forever」。
そのまま訳すと、「プルトニウムは永遠だ」です。
まず、「プルトニウム」について。
原子番号94の元素です。
原子番号92がウラン(天王星:ウラヌス)、93がネプツニウム(海王星:ネプチューン)、と太陽系の惑星が続いたので、94のプルトニウムという名前は「冥王星」(pluto:プルート)にちなんで付けられました。
最初に合成/分離に成功したのはアメリカの化学者です。
その1人であるグレン・セオドア・シーボーグは、元素記号に「poo」(うんち)を意味する「Pu」を選びました。
ほんの冗談だったそうですが、そのまま周期用に採用されてしまったようです。
ちなみに、ディズニーの「プルート」も、冥王星に関係あるんですよ。
プルートが生まれた1930年に、冥王星が発見されたことにちなんで命名されました。
今回のエピソードのタイトルは「Plutonium Is Forever」なのですが、エピソード内には「プロトニウム」という言葉はまったく出てこないんですね。
うーむ。
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少し調べてみると、「Plutonium Is Forever」(作者:John Hall)という歌があるのを見つけました。
[youtube id=”ce350CClJts” align=”center” autoplay=”no”]
歌詞を要約すると、こんな感じです。
人類は空や海を汚染した。人類が地球上から消えてもプルトニウムは永遠さ。
原油流出やPCBの海洋投棄。でも本当にコワイのはプルトニウム。プルトニウムは永遠さ。
プルトニウムはいつなくなるの?なくなることなんてないよ。プルトニウムは永遠さ。
一酸化炭素による呼吸困難、アスベストによる健康被害、オゾン層に穴を開ける飛行機の排気。でもプロトニウムは永遠さ。
石油会社の責任だとか公共料金で調整しろという人はいるけど、結局はプルトニウムに金をつぎ込む。プロトニウムは永遠さ。
・・・ これは関係なさそう(笑)
でも、深読みすると・・・。
プルトニウムの半減期は2万4000年です。つまり、なかなか消えない、永遠なんですね。
これを、しつこくウォルターを追ってくる「マーク・コリンズ」にたとえているのでしょうか?
ちなみに、シーズン1のこれ以降のエピソードでは、マーク・コリンズは登場していません・・・。
それとも、こっちかな?
冥王星は、1930年に発見され、太陽系第9惑星になりました。
ところが、2006年に惑星としての地位を剥奪されてしまいます。
というのも、他の惑星に比べて離心率や軌道傾斜角が大きく、発見当時から「変わった惑星」と言われていたんです。
冥王星は、他の惑星よりかなり小さいです。
望遠鏡の技術が進歩して太陽系外縁天体を発見できるようになると、冥王星に匹敵する大きさの天体が次々に見つかったのでした。
こういった理由で、現在では太陽系の惑星とはみなされていません。
さて、以上を踏まえて考えると・・・。
当初はチームのメンバーだったマーク・コリンズだけど、他のメンバーとの折り合いも悪くいろいろな確執があったため、メンバー資格を剥奪・・・・ということか。
まとめると、「コリンズはメンバーから外されたけど、永遠に追ってくるぞ」かな?
深読みしすぎでしょうかね~(笑)
いずれにしても、海外ドラマは凝ったタイトルが多いです。
こんなふうに、あれこれ考えてみても面白いと思いますよ!
このエピソードの詳しいあらすじは、SCORPION/スコーピオン、シーズン1第5話の詳しいあらすじ「過去との決別」(Plutonium Is Forever)をご覧ください。
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