SCORPION/スコーピオンの英語表現:おもしろい「集合名詞」、シーズン1第3話から

*** ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
このブログでは、『SCORPION/スコーピオン』に登場する英語フレーズや詳しいあらすじを紹介しています。
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クラゲがたくさん集まると・・・
『SCORPION/スコーピオン』シーズン1第3話「連続爆破の真相」(A Cyclone)
事件が一段落し、「ラルフ(ライリーB.スミス)を学校に迎えに行く」というペイジ・ディニーン(キャサリン・マクフィー)に、チーム全員がついていきます。
学校から出てきたラルフに、スコーピオンのメンバーが次々に動物の名前を出していく台詞がありましたが、「なにそれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。
さて、エピソードの前半で、学校での気晴らしとして、ウォルター・オブライエン(エリス・ガベル)はラルフに次のようななぞなぞを出していましたよね?
What kind of punch does a jellyfish like?
クラゲはどんなパンチをする?
「クラゲがケンカしたとしたら、どんなパンチを繰り出すか」というなぞなぞなのですが、これは英語の言葉遊びのようなものです。
日本語では、動物が複数集団になっていることを単に「群れ」といいますが、英語では動物の種類によって違う単語を使います。これを、「集合名詞」といいます。
集合名詞は、ヨーロッパの狩猟文化の影響だそうです。
たしかに、狩りをする場合、どんな動物の群れがいるのかを仲間に伝えることは重要ですよね。
農耕文化の日本にこういった概念がないことは納得です。
クラゲの 集合名詞、smack
上記のなぞなぞですが、クラゲの群れは、「smack」という集合名詞を使います。
smack は「クラゲの群れ」を意味しますが、動詞だと「ぴしゃりと叩く」という意味があります。
だからなぞなぞの答えは、「smack」となります。
この単語、エピソードの前半でウォルターたちが海軍の演習に参加したとき、「能力がなく協調性に欠ける兵」(Soldier, Minus Ability, Coordination and Knowledge)の略語として出てきましたよね(あらすじはこちら~)。
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集合名詞は「特徴」を表している
集合名詞は、その動物の特徴をよく表しています。
たとえば、smack は「小型帆船団」です。なるほど、クラゲって帆船のようにも見えますね。
エピソードでは、「群れ」を表す集合名詞を、スコーピオンのメンバーが次々に言っていきます。
You know a bunch of turtles is a “bale”?
カメの群れは「災い」だって知ってる?
Hippos hang out in a “bloat”.
カバが集まると「おデブ」。
A “pride” of lions and a “parliament” of owls.
ライオンの群れは「誇り」、フクロウの群れは「議会」。
“Army” of ants.
アリの群れは「兵隊」だ。
いろんな集合名詞
チータ(cheetah)は coalition: 連合
サイ(rhino)は crash: クラッシュ、衝突
類人猿(ape)は shrewdness: 抜け目ない集団
ハゲタカ(vulture)は venue:犯行地
カラス(crow)は murder: 殺人
ヘビ(snake)は bed: ベッド
フラミンゴ(flamingo)は stand: スタンド(立つ)
ワシ(eagle)は convocation:集会
ちょっと気の毒な集合名詞もありますが(笑)、それぞれの動物の特徴をよく表しているのではないでしょうか。
サソリの集合名詞
そして、ウォルターが言います。
You know, what a family of scorpions is called? A cyclone.
スコーピオンの家族のことをなんていうか知ってる?「サイクロン」って言うんだ。
cyclone は、ダイソンの掃除機でおなじみ、「竜巻」です。
cyclone は、今回のエピソードのタイトルでもありますね。日本語のタイトルは「連続爆破の真相」になっちゃってますが。
「群れ」というところに、group ではなく family(家族)という単語を使ったウォルター。
チームへの愛着というか、結束が強くなってきたような気がします。
このエピソードのあらすじはこちらです。
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