SCORPION/スコーピオンの英語表現「やっつける」:シーズン1第2話から

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*** ネタバレの内容を含みますのでご注意ください ***
『SCORPION/スコーピオン』シーズン1第2話「バイオハッカー」(Single Point of Failure)から。
さて、今日の英語フレーズはこちら。
Paige:What are you doing?
Walter:Making it rain.
Paige: What?
Walter: To take down the virus.
ぺイジ:何してるの?
ウォルター:雨を降らせるんだ
ペイジ:なんですって?
ウォルター:ウイルスをやっつけるんだよ
take down
take にはいろいろな使い方がありますが、基本的には「(自分の手に)取る」という意味です。
down とくっついて「下」という動きが加わると、
(高い所から)~を降ろす
(小さく)分解する
となります。ただ、犯罪捜査のドラマや映画で、take down の後に人や物がくる場合は、ほとんど
やっつける
倒す
という意味になります。
このシーンの日本語字幕は、「ウイルスを落とす」になっていました。
空中に浮遊しているウイルスを下に落とすわけですね。どちらでもよいと思いま~す。
『ブラックリスト』(原題:The Blacklist)シーズン2第13話「ディア・ハンター」でも登場しています。
FBIのチームを前に、リズ(メーガン・ブーン)が連続殺人犯「ディア・ハンター」のプロファイリングをするシーンです。リズは犯人が男(he)だと思っていて、ターゲットにする被害者の特徴を説明します。
He’s only interested in big men, the ones who are hard to take down, like the big bucks in the wild.
彼は、仕留めるのが難しい体格の大きな男にしか興味がない。野性の大型の牡鹿のように。
buck:牡鹿
「1ドル」という意味もあります。これは、19世紀、開拓者が物々交換するときバックスキン(buckskin:オスの鹿革)がお金の代わりに使用されていたなごりです。
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タイトルの「single point of failure」ですが、日本語では「単一障害点」や「単一障害ポイント」となります。
情報システム業界の方にはおなじみの用語ではないでしょうか。
システム上のあるポイントに障害が発生すると、システム全体が停止してしまうようなポイントを指します。いわゆるシステムの弱点ですね。下の図では、赤いデバイスが故障するとシステム全体が稼働しなくなるので、これが単一障害ポイントになります。
今回は、特定の人だけを攻撃するカスタムメイドのウイルスが登場しました。このウイルス、その人の遺伝子を解析して弱点を攻撃するように製造されています。
つまり、その人の「単一障害ポイント」を突くわけです(まぁ、人間には免疫系など複雑なバックアップ体制があるので、純粋な単一障害ポイントは存在しないとは思いますが)。
そして、「家族は弱点にもなる」という台詞がありましたね。リクターは亡くなった娘のために罪を犯し、病気の姉のためにウォルターは感情的になり、ケイブも恐らく娘を亡くしているようです。
一方で、「でも家族はいいものだ」とう台詞もありましたね~。
家族や人とのつながりが、『SCORPION/スコーピオン』のテーマの1つなのかもしれません。
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