グリムシーズン1第4話:海外ドラマの英語表現「相性」

** ネタバレを含みます **
今日は『GRIMM/グリム』シーズン1第4話「誘惑」(Lonely hearts)から。
森の中の橋の上で女性が車にひかれます。運転手は、「事故の直後は生きていたのに、そばにやってきた男から救急車を呼ぶよう指示され、電話している間に女性は死亡、男は姿を消した」と証言します。検視の結果、死因は事故ではなく、窒息死と判明します。
女性の夫に聞いたところ、ケンカして家を出たきり帰らなかったと。調査から、バーで飲んだ後、「キイチゴの家」というプチホテルで足取りが消えていました。
ニック・ブルクハルト(デヴィッド・ジュントーリ)とハンク・グリフィン(ラッセル・ホーンズビー)が調査に向かうと、なんとも美しい庭があり、そこには無数のカエルがいます。
そしてオーナーのキャプラは、ツィーゲフォルク(青ひげ)という山羊型のヴェッセンで、カエルを食べることで強力なフェロモンを分泌するのでした。フェロモンで女性を虜にし、女性を拉致・監禁し、飼育して繁殖するという習性を持っています。
その日の捜査を終えて、スーパーで買い物するニックとジュリエット・シルバートン(ビッツィー・トゥロック)。
Juliette:What are you thinking?
Nick:Oh, I’m just wondering why certain people are attracted to each other.
Juliette: It’s all about chemistry.
ジュリエット:何考えてるの?
ニック:なぜ人は惹かれ合うのかと思って
ジュリエット:それは、相性よ
chemistry (名詞)
化学
化学物質
相互関係
相性
まぁ、「相性」を科学的に分析すればなんらかの物質が作用しているのですから、納得ですね。
We have good chemistry.
There is chemistry between us.
私たちは相性がいい
We have bad chemistry.
There is no chemistry between us.
私たちは相性が悪い。
そういえば、「ケミストリー」というグループがいますよね?グループ名の由来を調べてみたら、「2人の資質の化学反応に期待して命名」とのことでした。私は、化学が得意科目なのかと思ってましたよ(笑)
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エピソードの元になった「青ひげ」ですが、グリム童話の初版だけに掲載されたお話です。
大金持ちの貴族(青ひげ)にある女性が嫁ぎます。ある日、青ひげは旅行にでかけます。鍵の束と小さな鍵を託し、「この鍵の部屋は絶対に覗くな」と言われますが、新妻はつい覗いてしまいます。その部屋には、青ひげの歴代の妻の死体のコレクションがあったのでした。
帰宅した青ひげは異変に気付きます。そして間一髪のところで、新妻は兄2人によって助けられます。青ひげには子供がいなかったため、莫大な財産を手にした妻は幸せに暮らしました。
ところがこれには真相があるようです。
妻は最初から財産目当てに青ひげに接近し、信用させたところで兄2人と共謀して殺害、財産を強奪。自分の行いを正当化するために、「地下に死体のコレクションがあった」などというデマを広めた、というのですが・・・。
どちらが本当なのでしょうか。いずれにしても、当時は実際にこのような財産の略奪があったそうです。童話というより社会風刺で体裁が悪い、ということで、第2版からは削除されたそうです。
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